丸亀うちわ

丸亀うちわとは

江戸時代初期、金刀比羅宮参りのお土産として広まったのが始まりと言われています。京極丸亀藩の時代(18世紀後半)には、藩士の内職として奨励されていたようです。当初は真竹を素材とした「男竹丸柄」のうちわでしたが、明治時代から「男竹平柄」のうちわが主流となり、現在「丸亀うちわ」といえば「男竹平柄」が一般的になっています。全国シェアは90%。平成9年には「国の伝統工芸品」にも指定されています。

丸金うちわ
丸亀は金刀比羅宮参りの海の玄関口でした
丸亀うちわ
職人のセンスで様々なうちわが作られています
丸亀うちわ
こんな大きなうちわもあります。ディスプレイ用・お祭り用の大うちわです

職人の技

昔のうちわ作りは作業が細分化されていて、骨を作る職人、紙を張る職人と、それぞれの工程で名人と呼ばれる職人がいました。それだけ「うちわ」が人々の日常生活に溶け込み、大量に生産されていたからです。しかしうちわを使用するシーンが減った現代では、すべての工程を1人でこなす職人が多くなっています。

うちわ職人
うちわ職人
うちわ作りは全て手作業。1本の丸亀うちわが出来るまでに、約3週間かかります
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